肺がんでした

もうおじいちゃんだから
寝てる


そんなの勘違いだった

肺がんで
立てなくなっていたのだ。


なんでもっと
気づかなかったんだろう


昨日もスカイに
ちょっかい出されて
シャーってやってた。


寝る時も
ごろんてしてた。




こんな事
本当は
書くべきでは
ないかもしれない


私の仕事は

マイナスを
発信するもので
あってはいけないからだ


よく

うざー

とか


こないのにLINEしてくんな

とか


インスタや

Twitterに
書く人がいるが


裏垢ならわかる


その仕事の名前を
使う以上

プロでなくては
いけないのだ


しかし

お客様の中や

インスタグラムのDMでも
実は

アッシュのファンは
多く
連絡頂いていて

なんなら
アッシュをブログで見て
朝比奈を
指名しにかけつけて
くれた人もいました


みんながみんな

本人にあえるわけでは
ないのだが

気にかけてくださった
お客様がいらしてる事もあり

ここに筆をとる事に
いたします

診断は

アッシュが
末期の肺がんでした

少しぐったりしてるのが
気になり
病院に行ったのが
今日の夕方でした

1週間もたないんだそうです



もし今日来てなかったら

明日亡くなっていても
おかしくない状態
なんだそうです


先生はいいました

『どうする？


一緒にいたい
気持ちは十分にわかる

でも
肺が半分しか使えず
酸素が吸えてないから

酸素濃度の高い
集中部屋に
入院させた方が
彼はからだがまだ楽になる

僕たちは
いい方向にいくように
動いてみるから

君が泣いてはいけない

この子に自分が病気だと
わからせてはいけない



もう二度とお家には
帰れない


だから毎日会いに来て。

朝もやってるから。


最後だから手を握ってあげて。


震える手が。



奥歯を
くいしばらないと

涙が溢れる音が
彼に
聞こえてしまいそうだった

看護師さんは言った

彼は
頑張ろうとしてるのよって。

生きようとしてるのよって。

あなたが泣いちゃダメ。

1日入院一万円だけどいい？


お金なんて

働けば作れる


彼の代わりは作れない

帰ってきても

しばらく玄関から
動けなかった


泣いて
部屋で寝ていても

何にもならない

働かなければ。



2匹の猫が
ずっとついてくる


わかるのかな


探してるのかな

アッシュは？って。

母にも連絡した

接骨院に向かう
途中だったのを
キャンセルして病院に
向かってくれた

人は生きてるだけで
誰かしらに助けられて
支えられて
生かされてる





朝比奈